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被害に遭ったとみられる住宅付近には規制線が張られていた=17日、千葉県市川市、吉村駿撮影

 千葉県市川市で男らが住宅に押し入り、連れ去られた住人の女性が17日夜に保護された事件で、千葉県警は18日、神奈川県内の警察署に出頭した自称内装工の高梨謙吾容疑者(21)を強盗致傷と住居侵入の容疑で逮捕し、発表した。

 県警は17日夜に埼玉県川越市で女性を保護した際、住所・職業不詳の藤井柊(しゅう)容疑者(26)を女性に対する監禁容疑で現行犯逮捕した。県警は、他に少なくとも2人が加わった強盗致傷事件とみて捜査。18日未明に神奈川県内に出頭した男の身柄を市川署に移し、関与を調べていた。

 事件は17日午前7時ごろ、夜勤から帰宅した女性の母親(72)の110番通報で発覚した。自宅にいるはずの女性がいなくなっていたほか、住宅内が荒らされて現金などが奪われていた。県警が捜査し、藤井容疑者らが川越市内の宿泊施設に潜伏していることを突き止め、同日午後9時45分ごろ、施設から出てきた女性を保護し、女性と一緒にいた藤井容疑者を現行犯逮捕した。

 首都圏では8月以降、住宅や店舗を狙った強盗が相次ぎ、横浜市では住人の男性が死亡する事件が起きた。手口が似ていることなどから、警察が組織的な犯行の可能性も視野に捜査している。(杉江隼)

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