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隔離箱に収納されたデブリ採取装置に取り付けられているカメラ=2024年9月27日、東京電力ホールディングス提供

 東京電力は17日、福島第一原発2号機の溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の取り出し作業で、映像が確認できなくなった装置先端のカメラ2台のうち1台を交換したところ、復旧したと発表した。18日は残り1台の交換を試みるという。

 東電によると、取り出し装置は最大約22メートルまで伸びる。先端についている2台のカメラの映像が1カ月前から、遠隔操作室から確認できない状態が続いていた。

 東電はこの日、装置のケーブルを切断して新たに接続部をつくり、カメラ1台を交換。遠隔操作室で映像を確認できたという。18日に残り1台のカメラを交換し、復旧しても、その後の取り出し装置の動作確認などを終えるまで約2週間かかる見込み。東電は、動作確認なども終わった後に燃料デブリの取り出し再開時期を示すとしている。(福地慶太郎)

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