写真・図版
満丸正人さんが受賞した人形の作品=2024年10月16日、大阪市中央区の大阪高島屋、柴田亨撮影

 工芸で国内最大規模の公募展「第71回日本伝統工芸展」(日本工芸会、朝日新聞社など主催)の大阪展が16日、大阪・難波の大阪高島屋7階グランドホールで始まった。21日まで。

 会場では、陶芸や染織、漆芸、金工など7部門の入選作から、高松宮記念賞を受賞した大阪市の満丸正人さん(58)の人形「木芯(もくしん)桐塑(とうそ)和紙貼(わしばり)『あかばな』」など、入賞16点を含む約300点を展示している。

 満丸さんは、沖縄・琉球舞踊の人間国宝・志田房子さんの品格と包容力がある舞に感動して着想したという。「沖縄の伝統を次世代につなげる志田さんの姿勢も作品にこめた。手先や視線の先に未来を見ているような様子を感じてほしい」と話す。

 会期中は入賞した満丸さんのほか、藤川耕生さん(金工)、松原輝さん(木竹工)、森田由利子さん(陶芸)による作品の解説なども予定している。入場料は一般500円、大学生以下無料。問い合わせは大阪高島屋(06・6631・1101)へ。(柴田亨)

共有