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人権救済の要望について説明する札幌弁護士会人権擁護委員会の土田慧副委員長(左)と越前谷孝弘弁護士=2024年10月16日、札幌市中央区、上保晃平撮影

 歯の痛みを訴えた受刑者の男性が治療を受けるまで約3カ月かかったのは人権侵害にあたるとして、札幌弁護士会は15日、受刑者が早期に適切な歯科治療を受けられるよう求める要望書を法務省矯正局と月形刑務所(北海道月形町)に出した。男性から人権救済の申し立てがあり、調査していた。

 調査報告書によると、月形刑務所で受刑している男性は昨年8月29日、前歯の痛みを訴えて歯科治療の受診を願い出た。同所は初診日を約3カ月後の11月24日に設定。男性が新型コロナに感染したため、実際に治療を受けられたのは12月15日だった。

 同所では毎週金曜に約3時間…

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