19歳で4人を連続殺害した永山則夫元死刑囚の弁護人を務めたほか、生きづらさを抱える女性の支援に取り組んできた弁護士の大谷恭子さんが11日に死去した。74歳だった。葬儀は近親者で営んだ。
1974年に早稲田大学法学部を卒業し、78年に弁護士登録。68年にピストルで4人を射殺した永山元死刑囚の弁護を控訴審から担当し、日本赤軍の重信房子・元最高幹部の弁護人も務めた。
2016年には虐待やいじめなどに苦しむ女性を支援する一般社団法人「若草プロジェクト」を立ち上げ、代表理事として活動。障害のある人とない人がともに学ぶインクルーシブ教育の推進にも取り組んでいた。(金子和史)