【動画】北海道・知床半島でサケの遡上がピーク=恵原弘太郎、諫山卓弥撮影
北海道・知床半島東部の川で、サケが遡上(そじょう)のピークを迎えている。
サケは、外洋を回遊しながらエサを食べて大きく成長し、産卵のため主に3~5年後に故郷の川へ帰ってくる。
サシルイ川の水温は9度。成熟したオスは「鼻曲がり」と呼ばれる独特の面構えだ。冷たい流れに逆らって、力強く尾びれを振って泳ぐ。
地球温暖化による海水温上昇の影響で、日本のサケは近年、大きく数を減らしている。2005年前後の来遊数は7千万匹前後にのぼったが、近年は2千万~3千万匹と低迷している。
現地で観察を続ける水中写真家の関勝則さんは「川をのぼるサケは、知床に秋を告げる風物詩。これからも、迫力ある姿を見せ続けてほしい」と話す。
子孫を残す大役を終えると、サケたちは力尽き、その生涯を閉じる。(山本智之)