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ハリス副大統領の選挙集会に訪れた全米自動車労組(UAW)のショーン・フェイン会長=2024年8月7日午後6時56分、ミシガン州デトロイト近郊、真海喬生撮影

A-stories「メイド・イン・アメリカ 激戦3州を行く」

米大統領選の勝敗を決してきた三つの州(ペンシルベニア、ウィスコンシン、ミシガン)は、製造業の衰退と向き合ってきた地域でもある。「メイド・イン・アメリカ」の現場から、トランプ氏とハリス氏の戦いを追う。

 自動車産業が集まる米中西部ミシガン州デトロイトに5月、米副大統領ハリスの姿があった。中小の部品メーカーに総額1億ドル(約150億円)を補助する政権の考えを表明。電気自動車(EV)用の生産ラインを整えられるようにすると訴えた。

 「米国の自動車供給網の維持に役立つ。これにより、デトロイトの自動車産業の雇用も維持できる」

 大統領選のたびに民主と共和の間で勝者が入れ替わる接戦州ミシガンで、政権の金看板であるEV投資を訴えたのは、当時再選を目指していた大統領バイデンへの援護射撃だった。自身が民主党の大統領候補になるのは、その3カ月後のことだ。

 ハリスは、EVとは浅からぬ縁がある。

 中間選挙を秋に控えた202…

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