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オーストラリア戦に向けた練習を見守る日本代表の森保一監督=12日

 ノーベル平和賞を日本原水爆被害者団体協議会が受賞したことについて、長崎市出身のサッカー日本代表・森保一監督が12日、「素晴らしいことであり、心からお敬い申し上げます」と日本サッカー協会(JFA)を通じてコメントを発表した。

 森保監督は長崎で育ったあと、J1サンフレッチェ広島の前身マツダに入団。広島で長く過ごした。サンフレッチェ広島の監督時代から、平和や核兵器廃絶への願いを口にしてきた。それだけに、「日本原水爆被害者団体協議会の皆様の長年のご努力がノーベル平和賞という形で報われ、本当にうれしく思います。被爆者の確固たる信念と精神は、日本のみならず世界中の核軍縮運動への意識を促進する原動力となっていると私も信じています」とコメントした。

 今年6月に広島で国際親善試合を行った際も、サポーターに平和について考えてほしいと呼びかけていた。「この素晴らしい受賞をきっかけに、日本から世界平和を願う一人の人間として、平和について全ての人に今一度考えてもらえる機会になれば良いと思いますし、我々サッカー日本代表もサッカーを通してスポーツができる平和の意義を体現していきたいと感じます」としている。

 日本代表は15日に埼玉スタジアムで2026年ワールドカップアジア最終予選のオーストラリア戦を控えている。

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