日本の針路を選ぶ(2) 編集委員・伊藤裕香子
「外国人にいてもらわなければ、国内で車をつくれなくなる」
空前の営業利益5兆円をあげたトヨタ自動車のおひざ元を、静かに、でも強い危機感が覆う。
働き手はもう、日本人だけでは足りない。自動車産業が盛んな愛知県は総人口に占める外国人の割合が4%を超え、全国平均の約2%を上回る。地域の日本語教室の支援など「人口減時代の基盤づくり」(県経営者協会の大島卓会長=日本ガイシ会長)を急ぐのは、同じく人手不足の世界の国々と、しのぎを削る未来が視野に入るからだ。
ただ、全国でも教室はボラン…