台湾の頼清徳(ライチントー)総統が、建国記念の日に相当する10日の「双十節」の式典で台湾の団結をテーマとする演説を行うことが関係者への取材でわかった。台湾で民主主義が根づいた歴史的経緯などに触れつつ、台湾への圧力を増す中国への対応などの課題に対し、与野党が協力して対応することなどを訴える内容になる見通しだ。台湾海峡の平和と安定の維持において責任を果たす姿勢も示す。
- 「中国は台湾の祖国になりえない」 頼総統が演説、「双十節」を前に
一方、頼氏が5日、双十節の祝賀イベントで「中華人民共和国(中国)は中華民国(台湾)の人びとの祖国にはなりえない」と述べたことを受け、中国政府は8日、「敵対と対立をエスカレートさせようとする邪悪な意図を再び露呈させた」などとして、頼氏を非難した。
頼氏は1949年に誕生した…