公立学校教員の採用試験を前倒し実施するよう各地の教育委員会に求めていた文部科学省は8日、検証結果を公表し、日程前倒しの「効果はありそう」との認識を示した。
日程前倒しは、近年続く受験者減の食い止め策の一つ。従来、7月の選考開始が一般的だったが、試験時期が早い民間企業などに学生が流れるため、文科省は今年度、6月16日を標準日に設定して早期実施を教委に求めていた。
同省は、5~7月に試験をした教委のうち各4機関を抽出分析し結果を示した。それによると、5、6月に試験をした8機関を抽出分析すると、3機関で受験者数が増えていた。減ったケースの多くは、近接する大都市圏と試験日程が競合したなどの理由が考えられるという。
同省の後藤教至・教育人材政…