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自民党福井県連の総務会であいさつする山崎正昭会長(中央)=2024年10月7日午前、福井市大手3丁目、永井啓子撮影

 自民党派閥の裏金事件で党内処分を受けた、福井2区の現職高木毅氏(68)が次期衆院選で非公認となる見通しが明らかになり、自民党福井県連は7日、総務会で公認申請について経過を説明した。党本部から公認の可否をめぐる通知は来ておらず、県連会長の山崎正昭・参院議員が同日午後に上京し、情報収集をしたうえで判断するという。

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 総務会には支部の代表や地方議員ら約80人が参加した。出席者によると、会合では「高木さんを応援してもいいのか」との質問があがり、山崎会長は「もし仮に2区に公認候補が立てられない場合は自由投票、自主投票となるので問題ない」と話したという。

 県連は当初、6日の執行部会で1区、2区それぞれの公認申請について判断する予定だった。話し合いの最中に、石破茂首相(自民党総裁)の発言が伝わり、党本部からの正式な連絡を待つことになったが、7日午前時点でも連絡はないという。

 総務会終了後、報道陣の取材に応じた山崎会長は「党本部とそんなにかけ離れた結論は望んでいないが、県連が選挙をするわけで、県連の主張はしっかり申し上げたい」と語った。

 2区ではこれまでに、立憲の辻英之氏(54)と共産の小柳茂臣氏(70)の新顔2人が立候補する意向を表明。県議の斉木武志氏(50)も8日にも正式に立候補を表明する。(永井啓子)

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