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ラヘル・シトルクさん
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入植地で育ったイスラエル人のラヘル・シトルクさん(29)

 私はフランスのパリで生まれ、7歳だった2001年に親戚一同でイスラエルに移り住み、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸の入植地で育ちました。今年から、勤務地のテルアビブ近くで一人暮らしをしていますが、週末には入植地の実家に戻ります。

【連載】イスラエル・パレスチナ 市民の声 ガザ戦闘1年

 イスラム組織ハマスの奇襲と、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの攻撃開始から1年。イスラエル、パレスチナの市民はどんな体験をし、いま何を思うのでしょうか。様々な立場の人びとに語ってもらいました。

 山の頂上部にある入植地には約400世帯が暮らしています。信仰心があつい住民が多く、みんなが助け合って、強い絆で結ばれていますが、安全とは言えません。

  • 【パレスチナ側の声】「自由で安全に暮らしたいだけ」 パレスチナ人への暴力、より残忍に

 入植地の外で運転していると、対向してくるパレスチナ人の車から石を投げられるので、車の窓に防石用のガラスを使っています。待ち伏せされて、銃撃されることもあります。実際に亡くなった住民もいるのです。

 昨年10月7日にイスラム組…

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