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全線再開から2年を迎えた只見線を走る観光列車SATONO=2024年10月1日午後0時33分、福島県只見町、斎藤徹撮影

 2011年の豪雨災害で一部区間の不通が続いていたJR只見線(福島県会津若松市―新潟県魚沼市、全長135・2キロ)が11年ぶりに全線再開してから、1日で2年となった。再開効果で利用者は予想よりも増え、周辺への経済波及効果も出ている一方、深刻な赤字路線であることは変わらない。県や地元自治体、住民らは、今後増える維持管理費を見越しつつ、鉄路の活性化策を模索している。

 1日午前、只見線の駅の一つ、会津塩沢駅(只見町)の駅舎裏に、只見線を走る列車に手を振る住民をモチーフにした壁画が沿線住民にお披露目された。今年公開された、只見線沿線を舞台にした日本・台湾合作映画「青春18×2 君へと続く道」のエピソードにちなんだもので、映画にかかわった絵本作家の吉田瑠美さんに只見町が依頼し、9月末に完成した。住民らは「素晴らしい絵だ。地区の新しい名所になりそうだ」と喜んだ。

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会津塩沢駅舎に描かれた壁画を眺める沿線住民ら=2024年10月1日午前11時9分、福島県只見町、斎藤徹撮影

 町によると、只見線はインバウンド(訪日外国人観光客)の中でも特に台湾の人たちに人気がある。町は、台湾で大ヒットを記録した映画の力も借りて、さらに観光客を呼び込みたい狙いだ。

 只見線は11年の新潟・福島…

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