米ネットメディア「ジ・インフォメーション」は9月30日、ソフトバンクグループ(SBG)傘下の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が米オープンAIに5億ドル(約720億円)を出資することで合意したと報じた。実現すれば、ソフトバンクによるオープンAIへの初の出資となる。
オープンAIをめぐっては、近く非営利団体から営利団体に組織変更をしたうえで、65億ドル(約9400億円)規模の新たな資金調達を検討していると報じられている。オープンAIの企業価値は1500億ドル(約22兆円)にのぼるとされ、すでに同社に出資している米マイクロソフト(MS)のほか、米半導体大手エヌビディアなどが出資を検討しているとされる。SBGは「コメントは差し控えたい」(広報)と回答。オープンAIからの回答は得られていない。
一方、米メディアでは、米アップルもオープンAIへの出資を検討していたが、協議を取りやめたと報じられていた。(五十嵐大介=サンフランシスコ、奈良部健)