山陽新幹線が23日に始発から午前11時半ごろまで広島―小倉間で運転を見合わせたことについて、JR西日本は30日、人為的なミスが続いたことが原因だったと発表した。
JR西によると、22日夜から厚狭―新下関間の下り線で架線の張り替え作業をしていた。だが、架線を接続する手順を誤ったため、作業時間を延ばして午前6時20分に現地での作業を終えた。
その後、保守用車を基地に回送する際にブレーキが緩まないトラブルが起きた。そのため駅に収容するのに時間がかかり、午前11時36分になって新幹線は運転を再開。7万1800人に影響が出た。
ブレーキが緩まなかった原因は、作業中に非常停止ボタンを誤って押し下げていたためだったという。加えて、調査が台車付近に集中し、作業台にある非常停止ボタンの状態を確認できていなかったという。