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徳島県

 四国大学(徳島市応神町)は27日、短期大学部の人間健康科と音楽科の2学科について、2026年度以降の学生募集を停止すると発表した。少子化や4年制大学志向の高まりなどで近年、定員割れが続いていたという。

 人間健康科は、栄養士などの人材を育成する食物栄養専攻と、介護福祉士らを養成する介護福祉専攻があり、定員は各25人。小中学校の音楽教員らを養成してきた音楽科は定員が15人だった。両学科とも25年度入学の学生は募集するが、26年度以降は取りやめる。

 短大部のビジネス・コミュニケーション科(定員75人)と幼児教育保育科(定員60人)の2学科は、引き続き学生を募集する。

 同大学は募集停止について「学生数の回復は難しく、時代の変化やニーズを見極め、学内で検討してきた」と説明。「在学生や25年度の入学生が卒業するまで、今まで通りの学修環境を維持継続する」としている。

 また、大学の経営情報学部に設けていたメディア情報学科も26年度以降の学生募集をやめ、26年度に新設する「デジタル創生学部デジタル創生学科」(仮称)に発展的に引き継ぐ。募集定員はメディア情報学科の65人から、デジタル創生学科では100人に増やす計画という。(吉田博行)

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