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糸島市役所のエントランス付近に並ぶポスター=2024年9月25日午前11時59分、福岡県糸島市前原西1丁目、松本江里加撮影

 9月30日から放送が始まるNHK連続テレビ小説「おむすび」。ドラマ序盤の主な舞台となる福岡県糸島市が、地域おこしのきっかけにしようと盛り上がっている。初日の放送を市民が集まって楽しむパブリックビューイング(PV)を開催。ロケ地を紹介する特設サイトを立ち上げた。PRのため三角形のおむすびをモチーフにしたオリジナルのロゴもつくり、街全体を「推し」ていく。

  • 平成ギャル姿の橋本環奈さんに、地元「おかえり」朝ドラロケ開始

 物語は、自然豊かな糸島で育った主人公の「ギャル」が神戸、大阪に移り住み、自分らしくポジティブに栄養士の道へと進んでいく姿を描く。ヒロインの米田結は、福岡市出身の橋本環奈さんが演じる。

 PVは第1回の放送のみで、30日午前8時から、市役所1階の市民ホールで。出演者は登場しないが、市民なら誰でも参加でき、無料で事前申し込みも不要だ。ホール内に50席用意され、それ以上集まれば立ち見になるという。

 特設サイト(https://kanko-itoshima.jp/omusubi/別ウインドウで開きます)は、市観光協会のサイト内に開設した。「聖地巡礼」の観光客を当て込み、劇中で結が乗り降りするJR一貴山(いきさん)駅、個性的な店主が集まる前原商店街、イベントが催される芥屋(けや)海水浴場などを紹介している。

 オリジナルのロゴは、地元のイラストレーター、にしむらるいさんがデザインした。三角形のキャラが、特産品の野菜や魚を手にする様子が描かれている。

 ステッカーとして市内の飲食店や地場産品の販売店が店頭に貼ったり、パッケージやTシャツに印刷したりして、朝ドラの舞台をアピール。市に申請書を提出すれば無料で使用できるという。

 月形祐二市長は、大きな期待を寄せる。25日の定例会見では「(ドラマは)我々が作り上げてきた糸島の食にスポットライトを当てていて、市のブランディングを磨き上げるきっかけになる。全国のみなさんに見ていただき、魅力を感じ取っていただきたい」と話した。(松本江里加)

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