秋田県横手市の名物「横手やきそば」を盛り上げるためのイベント「横手やきそばフェスティバル2024」が28、29の両日、市内の秋田ふるさと村で催される。食べ比べや手作り体験で名物が市民の記憶に刻まれ「100年先まで残るように」と実行委員会は意気込む。

 横手やきそばは、地元で製麺された太いストレート麺と、キャベツや豚ひき肉を使う。半熟の目玉焼きをのせ、福神漬けを添えるのが基本だ。

 地元業界や支援団体でつくる実行委によると、終戦直後の屋台に端を発し、1953年ごろ原型が完成したとされる。地域で世代を超えて受け継がれる食文化「100年フード」(文化庁)の未来部門に昨春認定。現在は市内28店舗で食べられる。

 同様のイベントは2007年から四天王決定戦などの名称で続いた。100年フード認定を機に未来への継承を掲げ、昨年からフェスティバルに。

 今年は歴代の四天王店(決定戦の来場客投票で4強入り)が4店参加。定番のやきそばも、ソースに秘伝のだしを加えるなどした各店独自の味が楽しめるという。

 一般公募したアレンジレシピを基に4店が調理した「新しい横手やきそば」も数量限定で販売。イタリア風や中華風もあり、人気投票が出来る。

 職人の指導を受け、専用鉄板で横手やきそばを作る体験コーナーも。

 両日とも午前10時~午後3時、お祭り広場で。やきそば(ハーフサイズ)の購入には1枚500円のチケットが必要。かまくら館1階で27日まで前売り券(チケット4枚)を1800円で販売中。問い合わせは実行委事務局(0182・33・7111)へ。(吉田耕一)

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