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ハラスメント

 競輪の「師匠」と呼ばれる指導担当や先輩選手からセクハラやパワハラを受けたとして、現役選手4人が20日付で、所属する日本競輪選手会(東京)にハラスメントの調査と適切な処分を行うよう文書で申し入れた。選手会の全選手を対象にしたハラスメントの実態調査や防止のための研修も求めている。

 申し入れをしたのは、関東や近畿などの選手会支部に所属する20~40代の男女各2人の選手。

 そのうち1人の女性は、元師匠から「彼氏とセックスばかりして集中していないから弱くなっているんだ」などとセクハラ発言を受けたとして損害賠償を求めて提訴し、2023年9月に賠償が認められ、判決は確定している。

 この女性は判決の確定後、元師匠から他の選手の面前で「しかるべき責任を取ってもらう」などと脅しとも受け取れる発言を受けたとして選手会に相談したが、対応してもらえなかったという。

 選手会は24日、朝日新聞の取材に対し、「この申し入れに関してはコメントを差し控える」と回答した。

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