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第77回愛知県高校野球選手権大会 名古屋たちばな―名城大付 九回表、左中間に逆転となる2点適時三塁打を放った名古屋たちばな・浅井=2024年9月23日、小牧市民、川西めいこ撮影
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 (23日、第77回愛知県高校野球選手権大会3位決定戦 名古屋たちばな4―3名城大付)

 「浅井に回せば何かが起きる。浅井につなげ」というチームの狙い通りの展開だった。

 1点を追う九回表1死一、二塁、名古屋たちばなの4番で主将の浅井太介選手(2年)が打席に立った。

 「絶対に打ってやる!」。初球の浮いたチェンジアップをとらえ、2点適時三塁打で逆転した。その後1点を追加し、最後の最後で名城大付に競り勝った。

 今夏、享栄や愛工大名電など愛知の「私学4強」と言われる強豪校を次々破り、愛産大工から変わった新校名を広めた名古屋たちばな。秋に向け、球を捕り切るということに重点を置き、守備練習に力を入れてきた。

 その守備で2失策。まだ課題はあるが、「僕らはチャレンジャー。一つ一つ経験を糧に練習を重ねる」と鈴木将吾監督は言う。

 1年生からメンバー入りしている浅井選手。引退した3年生から託された「絶対センバツへ」という思いを背負い、自ら主将に立候補した。

 21日の準決勝で至学館に負けた悔しさを忘れないようにと、試合で使ったボールを監督と一つずつ持ち、この日の3位決定戦に挑んだ。「まずは東海大会で勝って至学館や中京大中京にリベンジしたい」と浅井選手。その先の選抜大会をめざす。(川西めいこ)

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