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上空を飛ぶドローン=2024年9月18日、山梨県富士河口湖町、池田拓哉撮影
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 富士山のふもとに広がる青木ケ原樹海で、カメラ付きの小型無人機「ドローン」を使った自殺防止の呼びかけに地元の山梨県が乗り出した。県外から訪れて自殺を図る人が後を絶たず、発生地ベースでの自殺死亡率は山梨県が全国最多となっており、新たな対策を導入することにした。

 県によると、昨年の県内在住の自殺者は149人(厚生労働省統計)だったが、県内で発見された自殺者は215人(警察庁統計)。

 人口10万人あたりの自殺死亡率は、当事者の居住地ベースでみると19・2人で全国で7番目に多い。しかし、発生地ベースでは26・8人に跳ね上がり、2年連続で全国最多となった。

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