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音楽を奏でたり、踊ったりする姿の「その子人形」
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 教科書の表紙を飾ったこともある「その子人形」の作者さとうそのこさん(2019年9月15日没、71歳)の無名時代の作品が、東京都立川市内の遺族宅から見つかった。曲線的な姿が特徴的なその子人形の原点は、自らの家族をテーマにした素朴な粘土細工だった。亡くなって5年目の命日にあわせて15日から公開される。

 さとうさんは20代のころから市内の米軍ハウスを住居兼アトリエとし、柔らかな曲線の体と優しい表情が特徴のその子人形で有名になった。1980年代後半には、作品の写真が小学校の音楽教科書の表紙を飾った。

 初期の作品は約3カ月前に見つかった。遺族が倉庫を整理していて、古い人形を入れた箱があるのに気づいた。2人の幼子を育てていたころの作品11体だった。

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