三重県名張市の名張小学校5年、岩井颯汰(そうた)さん(11)が、全国珠算教育連盟主催の段位暗算検定で最高位の10段に合格した。「めちゃうれしい」と話し、次の目標は珠算でも小学生のうちに10段を取ることだという。
7月にあった検定は全国で4581人が受検。乗暗算、除暗算、見取暗算の3種目をそれぞれ3分間に40問こなす。各200点中190点以上が合格基準で、岩井さんが間違ったのは1問だけ。全国の合格者16人の中に県内からは岩井さんだけが入った。
小学1年から珠算を始め、同市内の竹島珠算簿記学校に通う。スーパーに行くと、レジと自分のどちらの計算が速いか競争するほど、暗算が得意だ。1年前に9段を取り、10段への挑戦は今回3回目。簿記学校の竹島正記校長(52)によると、岩井さんの年齢や挑戦回数での10段合格は珍しいという。解答をきれいに書くことも合格の秘訣(ひけつ)で、今回特訓したという。
珠算は現在準4段。将来はそろばん教室の先生になりたいという。(小西孝司)