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「ひきこもりラジオ(仮)」の加藤木啓充さん(右)と田村亨太さん=2024年6月14日、前橋市朝日町3丁目、吉沢龍彦撮影
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 ひきこもりの人たちの支援を担当している前橋市職員2人が、月1回、Zoomを通じてライブ配信しているおしゃべりの場がある。当事者たちと、そっとつながっていたいという願いを込めて、2023年2月から約1年半続いている。

 その名は「ひきこもりラジオ(仮)」。気楽に聴けるラジオ深夜番組をイメージして命名したという。配信は毎月第3木曜日の午後4時から4時半まで。月々のテーマに沿って、精神保健福祉士の加藤木啓充さん(45)と田村亨太さん(34)がおしゃべりを展開する。

 7月18日のテーマは「簡単にできるずぼら飯」。管理栄養士の職員をゲストに招き、手間はかからないけれどもおいしくて、栄養もたっぷりの食事について話した。

 田村さんがよく食べるのは、水に通すだけで食べられるチルド麺と、総菜売り場の「海鮮サラダ」の取り合わせ。管理栄養士の職員は「野菜をとっているのがいいですね。大学生にもカット野菜をおすすめしています」とコメントし、卵かけご飯の話題になると「ご飯だけでなく、卵をかけようと思うことがすばらしい」と絶賛した。

 そんな調子で話していると、30分はすぐ過ぎる。最後に市の広報誌に載っている催し物などの案内をして締めくくられた。

 加藤木さんによると、市の支…

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