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東京電力が公開した燃料デブリを試験的に取り出す作業に使う専用の釣りざお式装置。燃料デブリを模した石をアームで持ち上げた=2024年5月28日午後、神戸市兵庫区、田辺拓也撮影

 東京電力は31日、福島第一原発2号機の溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の試験的取り出しについて、8月下旬にも始めるとの見通しを明らかにした。原子力規制委員会による取り出し装置の使用前検査を受け、問題がないと判定されたという。

 東電によると、取り出しに使う「釣りざお式装置」のすえ付け確認などの検査を31日に受け、規制委から「良」と判定された。規制委は、東電が装置の使用開始を希望する8月21日に間に合うよう、検査の終了証の交付手続きを進める方針。(福地慶太郎)

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