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国などへの要望について報道陣に説明する杉本達治・福井県知事(左から2番目)や吉村洋文大阪府知事(同3番目)ら=2024年7月25日、東京都千代田区
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 北陸3県や大阪府、京都府の知事らでつくる「北陸新幹線建設促進同盟会」などは25日、東京・霞が関などを訪れ、北陸新幹線の早期全線開業を求める要望書を関係省庁へ提出した。

 メンバーらは総務相や国土交通副大臣、自民党幹部らを訪問。(全線)開業までの期間を最大限短縮する▽駅位置・詳細ルートを早期に確定・公表する▽コスト縮減や十分な財政措置を講じる――といったことを求めた。

 報道陣の取材に、促進同盟会の杉本達治会長(福井県知事)は「来年度末までに着工を目指すことを貫いていただきたいこと、財源の議論を早く進めていただきたいことをお願いした。力強い言葉をいただいた」と話した。大阪府の吉村洋文知事は、東海道新幹線が事故の影響で22日に一部区間で不通状態が続いたことに触れ、「大動脈1本ではあまりにも心もとない。工事費、工期、ルートの詳細を早く明らかにしてもらいたい」と話した。

 北陸新幹線の敦賀(福井県)―新大阪の延伸計画では、政府が進める「小浜・京都ルート」の建設費が、資材高騰などの影響で従来の想定の約2倍となる約3・9兆円に膨らむ見通しとなったことが明らかになっている。(吉川喬)

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