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新型コロナウイルス感染拡大を受けて開かれた大阪府医師会のシンポジウム=大阪市

 新型コロナウイルス感染者が増加している。「第11波」の感染拡大が続くと病院が逼迫(ひっぱく)し、救急搬送が困難になる恐れがある。屋内でのマスク着用や換気、症状が出たら通勤を控えるなどの感染対策を――。京都大の西浦博教授が25日、大阪府医師会が開いた緊急シンポジウムでよびかけた。

 大阪府によると、7月15~21日の府の定点医療機関あたりの報告患者数は12.72人。前週の9.65人、前々週の6.40人から拡大中だ。西浦さんは、今後1カ月は厳しい状況が続くと見通しを示した。

 現在の主流はオミクロン株から派生した変異株「KP.3」で、ワクチンや以前の感染で獲得した免疫を逃れる性質が強いとされる。

 大阪府医師会の中尾正俊会長…

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