通常の倍の2・5キログラムになった茨城県産キャベツ、先が細くなって変形した高知県産ピーマン、ひび割れした福井県産トマト……。コンベヤーの上を次々と変形した野菜入りの段ボールが流れてくる。
食品ロスを削減しようと、エクネス(福井県鯖江市)では、2年前から、こうした規格外の野菜を低価格で定期配送している。7月上旬、スタッフ10人ほどが室温10度の冷蔵室で、野菜を段ボールに詰め込む作業に追われていた。
今年は、提携する農家から規格外の夏野菜が、昨年より1カ月も早い5月末から届き始めた。6月は夏野菜を中心に9~13品目が入る段ボールを約2400個、消費者に配送した。味は正規品と変わらないという。
主な原因は暑さと見られる。
同社のバイヤーの中屋了子さ…