韓国軍は26日、朝鮮半島西側の黄海の北朝鮮に近い海域で海上射撃訓練を実施した。定例の訓練としては約7年ぶり。一方、北朝鮮は同日朝、弾道ミサイルを発射。南北の軍事的緊張が高まる可能性がある。
韓国軍によると、海の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)に近い白翎島(ペンニョンド)と延坪島(ヨンピョンド)から海上に向けてK9自走砲などで計約290発を射撃した。定例の海上射撃訓練は2017年8月以来。参加した砲兵隊の隊長は「敵が挑発すれば、直ちに強力に最後まで報復する」と強調した。
海上射撃訓練の再開は、韓国政府が今月4日に軍事合意の効力を全面停止したことを受けたもの。軍事合意は、南北が18年、偶発的衝突を避けるために結んだもので、軍事境界線付近で敵対行為をしないことを定めている。
一方、韓国軍によると、北朝…