円相場

 21日の東京外国為替市場で対ドル円相場は円安が進み、一時1ドル=159円台をつけた。約2カ月ぶりの円安ドル高水準。米国の利下げ期待が後退したことなどから、円売りドル買いの流れが強まった。4月29日に160円台をつけた際には急激な円買いの動きがあったことから、市場では政府による為替介入に対する警戒が再び高まっている。

 前日の米ニューヨーク外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)高官がインフレ(物価高)が落ち着くには「1年か2年かかるだろう」と発言。利下げに消極的と受け止められ、米国の長期金利が上昇し、金利の高いドルを買う動きが強まった。

 また、スイスの中央銀行にあたるスイス国立銀行が利下げを決めたことで、スイスフラン売りドル買いが進行。ドルを買う流れが円相場にも波及し、21日の東京市場でも円売りドル買いの動きが続いた。

 円安の勢いが強まるなか、市…

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