玩具大手のバンダイの本社前には、「ドラゴンボール」の孫悟空など人気アニメ・特撮キャラクターの立像が並んでおり、国内外の観光客でにぎわっている=東京都台東区駒形1丁目

 いまも多くの人に愛される「ドラゴンボール」や「Dr.スランプ」を生んだ漫画家の鳥山明さん。歴代のアシスタントは2人だけだ。

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 初代アシスタントで「ひすゎし」として知られる漫画家・田中久志さんに、鳥山さんの作品の魅力を聞いた。田中さんは大垣女子短期大学デザイン美術科の教授も務めている。

 週刊少年ジャンプの「Dr.スランプ」の連載第1週を読んで、「とてつもない人が出てきたぞ、とびっくりした」という。

 「絵が圧倒的でした。キャラクターが立体的で、ポンと立っているだけで存在感がある」

 「鳥山さんのキャラは物語の内容を知らなくても人気になる。キャラデザインしたゲーム『ドラゴンクエスト』のキャラクターたちが好例だと思います」

 田中さんがジャンプでの連載が決まり、アシスタントを卒業することとなった。その後も鳥山さんとの交流は続いた。

 「本当に優しくて、お兄ちゃんみたいな人でした。いつ訪ねても、何もずっと変わらなかった」

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