発達障害がある働き手は増えており、社会人になってから診断を受けて気付く人も少なくありません。企業に義務付ける障害者の「法定雇用率」が引き上がる中、企業には働きやすい環境づくりを進める動きが広がっています。(高橋諒子)
仕事でミス続き… 30歳で発達障害の診断
横浜市の亀山直彦さん(37)は、人材派遣大手スタッフサービスグループの事務業務を担う「スタッフサービス・ビジネスサポート」に勤める。発達障害があるが、職場の上司は日頃から話しかけてくれ、業務などの疑問や不安、希望もすぐに相談できる。「話を聞いてもらえる機会が豊富にあることが、働く上で安心感につながっている」
自身が発達障害であることは、働き始めてから知った。
きっかけは、建築資材の施工…