6月16日付朝日歌壇・朝日俳壇面のコラム「うたをよむ」をお届けします。筆者は歌人・文芸評論家の寺井龍哉さん。短歌の作中の「一字分の空白」に着目し、睦月都さん、瀬口真司さんの歌の空白を読み解きます。
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うたをよむ 寺井龍哉
国内で新型コロナの流行がはじまって四年あまり。長く会わずにいる人たちのことを思うと、茫々(ぼうぼう)たる感じがする。
会はざれば人は貝殻のやう 手に拾ふどの貝殻もどこか欠けてゐて
睦月都
昨年の歌集『Dance w…