JR東海の丹羽俊介社長は5日、5月末に初当選し就任した静岡県の鈴木康友知事を訪ね、リニア中央新幹線工事の静岡工区の早期着工に理解を求めた。静岡工区の遅れは、リニアの開業が見通せない一因となっており、新知事に「真摯(しんし)な姿勢」をアピールした。
当初の計画では、2014年末に着工し27年に品川―名古屋間が開業する予定だった。だが、様々な理由で工事が遅れ、現在では開業は早くとも34年以降になるとされる。
とりわけJR側が問題視しているのは、静岡県内の工事が進まないことだ。品川―名古屋の286キロのうち静岡県内区間は9キロほど。
JR側は「自己資金によるプ…