韓国の俳優が日本のテレビドラマに出演したり、日本の民放テレビ局と韓国のエンタメ大手が提携したり、日韓をまたいだ映像作品づくりの動きが相次ぐ。その背景とは。
今年1月から3月にかけて、TBSは、二階堂ふみと韓国の俳優、チェ・ジョンヒョプのダブル主演で、ラブストーリー「Eye Love You」を放送した。二階堂演じる主人公は、人の心の声が聞こえる能力を持つが、チェ・ジョンヒョプが演じる韓国人留学生の心の中は韓国語で理解できないという設定。劇中ではこの韓国語のせりふを字幕なしで流したことが話題となった。
ネットフリックスでも配信され、日本ドラマでは珍しく、韓国の視聴ランキングでも約2カ月、上位に入った。中島啓介プロデューサーは「びっくりしたし、うれしかった」と話す。
コロナ禍の間、日本では「愛の不時着」「梨泰院(イテウォン)クラス」といった韓国ドラマがブームとなった。中島さんはそんな状況を見て、日韓の俳優が共演するドラマの制作を企画した。2021年夏ごろから動き始めたという。
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当初、難航したのは、キャストだった。世界的な韓国ドラマブームの中、韓国俳優の出演料は高額なことで知られる。別のドラマの制作関係者は「韓国の俳優の出演料は同クラスの日本の俳優と比べて5倍はする」と話す。
韓国ドラマの「映像」を研究
中島さんは「主役を演じる手…