スペインのバルセロナを拠点に活動する現代美術家の浜田美南さん=2024年5月13日、宋光祐撮影
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 虹を思わせるようなカラフルな色をまとった花や草、動物たち。眺めているうちに見ている人を鮮烈な色の世界に引き込み、元気にしてくれる。現代美術家の浜田美南さんの作品にはそんな不思議な力がある。

 スペイン北東部カタルーニャ州のバルセロナに5月14日開館した美術館「ホワイトラビット」。「観光客の知らないバルセロナの文化を伝える」というその施設で、訪問者が最初に訪れる部屋の展示を手がけた。

 日本人でありながら、スペイン出身のアーティストらと並んで「地元の芸術家」と認められ、美術館から制作の依頼を受けた。

 カタルーニャの祭りをテーマにした部屋には、綿菓子のような雲や鳥、地球を思わせる水色が鮮やかな球体などのオブジェが並ぶ。部屋の中央に座るドラゴンもポップでかわいい。「誰もが楽しめる。誰もが笑顔になれる。そんな作品をいつも目指している」

色のあふれる世界との出会い

 子どもの頃から引っ越しが多…

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