「せっかく来てくれはったのに ごめんなさい!!」。京都府宇治市の茶園主が、貼り紙で思いっきり謝っている。茶園が黒色の幕ですっぽりと覆われているためだ。新茶の時期。茶どころ宇治では、おなじみの風景ではあるのだが……。
JR奈良線の六地蔵駅から東に歩いて約10分。住宅地に囲まれた、なだらかな斜面に約30アールの茶園が広がる。17日に訪れると、新芽が伸びた茶の木が、周囲からも上からも黒い幕で覆われていた。
「美味(おい)しい宇治抹茶の碾茶(てんちゃ)を作る為(ため)に黒い幕で日光を遮断しているため、ポスターの茶園を見て頂けません…」。幕にくくり付けられた貼り紙にそう書いてある。
実はこれ、アニメに描かれた場所を巡る「聖地巡礼」のファンに向けたものだ。
京アニ制作「響け!ユーフォニアム」で描かれる
この茶園は、京都アニメーシ…