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5月11日に日産スタジアム(横浜市)で行われたサッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦には5万3704人が詰めかけた。会場を埋めた観衆を見て、J1横浜F・マリノスでマーケティング本部長を務める永井紘さんは安堵(あんど)した。
「どれだけのお客さんが来てくれるのか、読むのは非常に難しかった。当初は3万人くらいではと思っていた」
そう想定するのも無理はない。
4月24日に同スタジアムで行われた準決勝第2戦は、平日とはいえ、今季のJ1でのホーム試合の平均を下回る1万6098人だったからだ。
永井さんは、責任を感じていた。「ACLの価値、クラブがかけている思いを、多くの方にうまく届けられていなかったのだと思う」
ACLは次回大会から形式が変わる。決勝がホーム・アンド・アウェー方式で開催されるのは今大会までだ。日産スタジアムでACL決勝を開催できるのは最初で最後の可能性がある。
「この決勝はクラブ史上、一番大事な試合といっても過言ではない」
クラブはそう位置づけて、集…