埼玉県の日吉亨教育長は16日、県庁で記者会見し、公立小中高校と特別支援学校の教員が87人不足していることを明らかにした。教員を志す大学生を増やす取り組みを強化する。
教育長によると、4月の始業日に不足していた教員数は小学校45人、中学校12人、高校7人、特別支援学校23人の計87人。昨年度より4人増えた。病欠や産休などで不足が生じており、校内の別の教員や非常勤講師で対応しているという。
教員不足の解消に向け、県は2022年度から、大学生が教員の業務を体験する「彩の国かがやき教師塾」をスタート。今年度は、大学2年生と短大1年生が対象のベーシックコースの募集期間を1カ月延長し、今月31日までとする。昨年度までは県と提携する40大学に対象者を限っていたが、今年度は教職課程のある全ての大学の学生に拡大する。特別支援学校20人の枠も新設する。詳細は県教育委員会の小中学校人事課のホームページへ。(杉原里美)