喜多監督(左から3人目)の指示に耳を傾ける興国の選手たち=2024年5月12日午後1時59分、大阪市のシティ信金スタ、渋谷正章撮影
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(12日、春季近畿地区高校野球大会大阪府予選決勝 大阪学院大4―1興国)

 興国は62年ぶりの優勝はならなかったものの、喜多隆志監督は「守備にこだわって準備してきた。大会を通じ、いい形で出せたところはあった」と手応えを口にした。

 四回に4点を奪われて逆転を許したが、そこから粘りを見せた。五回2死一、二塁から左前安打を浴びたが、好返球で本塁生還は許さなかった。六回からは2年生左腕の若林獅童投手が4イニング無失点に抑え、試合を引き締めた。

 春夏あわせて7度甲子園に出場し、1968年夏には全国優勝を果たした興国だが、75年夏を最後に甲子園からは遠ざかっている。昨秋の府大会3位に続き、今春も準優勝と上昇機運にあり、喜多監督は「目標は甲子園。勝ちたいという気持ちが大事」と強調した。(渋谷正章)

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