(12日、春季近畿地区高校野球大会大阪府予選決勝 大阪学院大4―1興国)
興国は62年ぶりの優勝はならなかったものの、喜多隆志監督は「守備にこだわって準備してきた。大会を通じ、いい形で出せたところはあった」と手応えを口にした。
四回に4点を奪われて逆転を許したが、そこから粘りを見せた。五回2死一、二塁から左前安打を浴びたが、好返球で本塁生還は許さなかった。六回からは2年生左腕の若林獅童投手が4イニング無失点に抑え、試合を引き締めた。
春夏あわせて7度甲子園に出場し、1968年夏には全国優勝を果たした興国だが、75年夏を最後に甲子園からは遠ざかっている。昨秋の府大会3位に続き、今春も準優勝と上昇機運にあり、喜多監督は「目標は甲子園。勝ちたいという気持ちが大事」と強調した。(渋谷正章)