千葉県南部で繁殖している特定外来生物「キョン」について、茨城県は、目撃情報を寄せた人に報奨金を支払うことにした。外来種のカミキリムシを駆除した場合にプリペイドカードと交換する新制度も始めており、県内の農作物を守るための次の一手に乗り出す。
県などによると、キョンはもともと中国南部や台湾に生息するシカ科の動物。日本には生息していなかったが、千葉県勝浦市の観光施設から逃げた個体が野生化し、1960~80年代に房総半島を中心に定着したとされる。
体長70~80センチ、体重7~10キロ、体の高さは35~45センチ。茶褐色で、ニホンジカの子どもほどの大きさで、「ギャー」と大きな声で鳴くことから「ホエジカ」とも呼ばれる。
強い繁殖力、捕獲追いつかず
本来は森や林で木の葉やドン…