ウクライナ北東部ハルキウ州ボウチャンスクに対し、ロシア軍が激しい攻撃を続けている。全面侵攻前には1万7千人が暮らしていた街は、住民の避難が続き、13日夜時点で200人ほどしか残っていない。
「私が働いていた病院は壊された。私が勉強した医大も壊された」
ボウチャンスク出身の看護師カテリーナ・ゴリンスカさん(40)は13日、オンライン取材にそう語った。「私の実家がまだあるのかどうか、もうわかりません」
実家はロシアとの国境から5.5キロしか離れていない。自分が育った街、双子の息子を産んだ街。ここ数日、一帯が再び壊されていく様子を動画で目にしている。
ハルキウ州は2022年2月の全面侵攻開始と同時にロシア軍に攻め込まれた。ボウチャンスクはウクライナ軍が奪還した同年9月まで占領下にあった。
ゴリンスカさんは同年6月に…