国連総会(193カ国)は10日、緊急特別会合を開き、パレスチナの国連正式加盟を支持し、国連安全保障理事会に加盟の再検討を求める決議を143カ国の賛成で採択した。決議に法的拘束力はないものの、国際社会の総意として大きな意味を持つ。しかし、加盟には安保理による勧告が必要で、拒否権を持つ米国は早くも反対を表明している。
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決議には「パレスチナには国連に加盟する資格があり、認められるべきだ」と明記され、日本や中国、ロシアなどが賛成した。反対は米国やイスラエルなど9カ国にとどまった。25カ国が棄権し、16カ国は投票に参加しなかった。
パレスチナの加盟には、安保…