2022年の日本シリーズで本塁打を放ったサンタナはオスナ(左)と喜ぶ
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 プロ野球の3、4月度の月間MVP賞が10日発表され、セ・リーグの打者部門で東京ヤクルトスワローズのドミンゴ・サンタナ外野手(31)が初受賞した。

 ヤクルトではホセ・オスナ内野手(31)、ミゲル・ヤフーレ投手(26)も活躍。開幕からけがなどで離脱する選手が続出しているチームを外国選手が支えている。

 サンタナは3、4月にリーグトップの打率3割4分8厘を残した。4月25日の広島戦ではサヨナラ本塁打を放つなどチームの勝利に貢献。記者会見で好調の要因について「毎日準備を怠らないことが一番。チームメートやスタッフのサポートにも感謝している」と語った。母国ドミニカ共和国からトレーナーを呼び、体調に気をつけていることも好成績につながっているという。

 主力選手に故障者や不調者が続出し、ヤクルトは9日現在で負け越し「2」の5位タイに沈む。だが、チーム打率(2割4分9厘)、総得点(136点)、総本塁打(24本)はリーグトップを誇る。打率はサンタナが3割3分9厘で、打点はオスナが25打点でリーグトップ。3番にオスナ、5番にサンタナが入り、8本塁打で同トップタイの4番村上宗隆を挟む形で打順が組まれている。他チームの外国選手は軒並み不振で、規定打席数に達している選手もセ・リーグに2人しかいない状況だ。

 ともに来日4年目。サンタナは昨年、打率3割でリーグ3位の成績を残した。オスナは昨季、本塁打と打点で村上に続くチーム2位で、一昨年には一塁手でベストナインも獲得している。2人とも3年連続で2桁本塁打を放つなど安定した成績を残し、2021、22年のリーグ連覇に貢献した。

 大リーグでの実績はサンタナがアストロズ、ブルワーズ、マリナーズ、インディアンス(現ガーディアンズ)で516試合に出場し、打率2割5分5厘、77本塁打を記録。マリナーズ時代の19年、東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕戦で逆転満塁本塁打を放ったことでも注目された。イチローの引退試合の前日のことだった。オスナはパイレーツで276試合に出場し、打率2割4分1厘、24本塁打。

米国での2人の印象は、今とは正反対だった

 日本での成績を見ると、打率…

共有