取材に応じる「アルジャジーラ」エルサレム支局のワリド・オマリ支局長=2024年5月6日、ヨルダン川西岸ラマラ、今泉奏撮影
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 イスラエルのネタニヤフ政権が閉鎖を決めたカタールの衛星放送局アルジャジーラのエルサレム支局長を務めるワリド・オマリ氏が6日、朝日新聞の取材に応じ、政権の措置を「独裁国家のような振る舞いだ」と非難した。閉鎖決定には国際社会からも懸念の声が相次いでいる。

 昨年10月にパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まって以降、アルジャジーラは連日、イスラエル軍の攻撃にさらされるガザの様子を現場から生中継で報道してきた。政権は5日に全会一致でアルジャジーラの支局の閉鎖を閣議決定し、ネタニヤフ首相は「我が国からハマスの代弁者を追い出す時がきた」とコメントした。

 6日にパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のラマラで取材に応じたオマリ氏は、「我々はジャーナリストとして、ただ事実を伝えてきただけだ」と反論。「イスラエルはメディアを閉鎖し、人々の口を閉ざし、いま起きていることをなかったかのようにしようとしている。政府の対応は、我々だけでなく自国や外国のメディアにとっても非常に危険だ」と語った。

「メディアと民主主義にとって暗黒の日」

 オマリ氏は、イスラエル国内…

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