
できたてのクラフトビールが楽しめるビールスタンドが三重県志摩市の近鉄鵜方駅1階に15日、開業した。1月下旬に開設したビール醸造所「志摩醸造」に併設され、醸造風景を眺めながら、ビールが飲める。
志摩醸造は、近鉄リテーリングが運営。開業に合わせて、オリジナルのクラフトビール3種を発売した。ゴールデンエールはホップの爽やかな香りのスッキリした味わい、旗艦ビールのコールドIPAは地元農家の米を使いドライな味わいに米の甘みも感じられ、ペールラガーはかんきつ系の香りに香ばしい麦芽の風味も楽しめるバランスの取れた一杯という。飽きずに飲める、飲みやすいビールをコンセプトにした。ビールサーバーで1杯(250ミリリットル)660円(税込み)。
志摩醸造ディレクターの藤原慶史さんは「3種とも、今後も酵母や、麦芽とホップの配合を変えるなどして味を磨きたい」という。5月ごろに味の完成をめざすといい、それまでは飲むたびに味わいが微妙に異なることもある。「それがクラフトビールの楽しさです」
ビールスタンドでは、券売機でキャッシュレスで購入でき、発行された二次元コードをサーバーにかざすと自動的にビールがつがれる無人ビアサーバーを導入した。
オリジナルビールは今後、缶・瓶ビールなどとして、伊勢志摩のホテルや飲食店などで販売する。ほかにも、地元産のフルーツや牡蠣(かき)を使った限定ビールも造る予定という。