写真・図版
市況

 14日のニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が674ドル値上がりした。上昇は5営業日ぶり。前日までの4日間で計2000ドル近く下落した影響で、株式を買い戻す動きが広がり、大きく反発した。ただ、トランプ米大統領の高関税政策が景気減速につながるとの懸念は残っている。

 終値は、前日より674.62ドル(1.65%)高い4万1488.19ドルだった。

 トランプ氏の高関税政策で貿易摩擦が激化し、インフレ(物価高)加速や景気減速につながるとの見方から、ダウは今週、大きく下落した。株価はいったん反発したが、ミシガン大が14日に発表した3月の消費者の景況感を示す経済指標は市場予想を下回った。景気の先行き不安は続いている。

 また、ニューヨーク商品取引所では安全資産とされる金(ゴールド)が買われ、先物価格が4日連続で値上がり。終値は前日より9.80ドル(0.33%)高い1オンス=3001.10ドルで、初めて3000ドルを超えた。

共有