
第70回青少年読書感想文全国コンクール(全国学校図書館協議会など主催)の小学校低学年の部で、岡山県津山市立一宮小1年の藤原一葉さん(7)が最優秀の内閣総理大臣賞を受賞した。藤原さんは「先生から、すごい賞と聞いてびっくりしました」と喜んだ。
感想文を書いたのは、兄妹の信頼を描いた絵本「わたしのおにいちゃん!」(くすのきしげのり作、大島妙子絵、光村教育図書)。
藤原さんは「ぽかぽかのこころのひみつ」と題して、感想をつづった。弟の幹大さん(4)とのケンカなどを振り返って、絵本に登場する兄妹の仲の良さの理由に気づき、「おとうとのしてほしいことをもっとかんがえてしてみようとおもった」。
もうすぐ妹が生まれて、自分が2人の「おねえちゃん」に、幹大さんが初めて「おにいちゃん」になることに触れ、「このほんをいっしょによんで、おとうとにもわたしみたいにぽかぽかのこころになれるひみつをおしえてあげたい」と締めくくった。妹の圭花さんは昨年8月に誕生した。
藤原さんは2月6日に東京であった表彰式で、代表して感想文を朗読した。同18日には一宮小の野村恵美校長らと、津山市の谷口圭三市長に受賞を報告した。母の愛さんによると、図書館での読み聞かせのイベントに参加し、藤原さんは本を好きになったという。藤原さんは「本を読むといろんなことがわかる。小学校にある本を全部読みたい」。将来の夢を聞かれると、「パティシエになりたい」と話し、大人たちの笑顔を誘った。