3年前のクーデターで全権を握るミャンマー国軍が、男性の就労目的での出国を禁止したことが明らかになった。複数の独立系メディアが3日までに報じた。ミャンマーでは国軍の徴兵から逃れようと国外に出る若者が続出しており、国軍にはその流れを制限する狙いがあるとみられている。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)などは、国軍統制下の労働省高官の話として、「男性は国外で働くための登録を認められなくなった」と報道。措置は今月1日から始まったといい、同高官は「あくまでも一時的だ」と強調した。
国軍の広報担当者はメディアの取材に、「労働者の出国に関して検証が必要だ」と述べた。この措置の解禁時期については明らかにしていない。一方、措置をめぐっては、国軍の徴兵のための人員確保が目的だとの受け止めが広まり、SNSでは「何としてでも出国する」などと反発する投稿が相次いでいる。
「徴兵逃れ」10万人…民間団体が報告
国軍と武装勢力との戦闘が長…